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バラの病害虫対策

3 チュウレンジハバチ カイガラムシ

<チュウレンジハバチ>

スクリーンショット 2018-08-27 15.45.37.png

①発生のサイン

・葉の形がおかしい。
・葉裏にアオムシに似た幼虫が群生する。


②発生時期

 
5〜11月

 


③被害

・若い枝に傷をつけて産卵する。
 のこぎり状の産卵管で裂け目を入れ、卵を産む。
 この時は動きが悪く、じっとしている ので、捕獲して処分し易い。
・幼虫が群生して葉の縁から食害する、激しく食べられて葉の形が変わる。
・幼虫が地面に落ちて土の中で蛹(サナギ)になって越冬する。 


④効果的な防除方法

【栽培管理】


・成虫を捕殺する。
  幼虫は見つけ次第退治する。
・幼虫が群生している葉と枝ごと剪定除去する


【薬剤による防除】

・オルトランDX粒剤を株元に散布する。
 この薬剤のチュウレンジハバチに対する効果は、地植えより
 鉢植えの方が、効果が顕著に出る。


【発生初期の薬剤散布の重要性】
・イモムシ、ケムシ系の害虫は大きくなると薬剤が効きにくくなるので、
 発生の初期に薬剤散布する事で薬剤効果を出す必要がある。

<カイガラムシ(バラシロカイガラムシ)>

スクリーンショット 2018-08-27 15.46.28.png

①発生のサイン

・枝の幹に扁平で丸い白色の貝殻に似た症状が出る。
 この貝殻の中にいるのは、全てメス。
・バラシロカイガラムシを含む大抵のカイガラムシは、
 足が退化して動けないので、そぎ落とすと効果がある。
 ただし、ミモザのイセリアカイガラムシは緩慢ながらも動ける。



②発生時期

・年中発生する。
 幼虫は6~7月、8~9月に年2~3回発生する。


③被害

・吸汁によって、樹勢が衰える
・排泄物がすす病を誘発し、これにより美観を損なう。

カイガラの中にはカイガラムシのメスの成虫がいて、
これをつぶすと赤い汁が出てくる。

これはカイガラムシが生きている証拠、
薬剤が効果を示すと赤い汁が出ずにカイガラムシは死んでいる。
口紅やかまぼこの赤い色素は、中米にいるコチニールカイガラムシから取っている。

【カイガラムシの生態】
・卵が孵化直後、幼虫には足があって外にはい出すが、
 数時間から1日程度しか移動できない。
・カイガラムシの移動は、鳥の足に付いて運ばれることが多い。
 オスは、ほとんど見かけることはない
・オスはメスと交尾して1日もたたない内に死ぬ。


④効果的な防除方法

【栽培管理】


 ・捕殺する。見つけたらブラシで削り取る。
 ・被害枝を剪定して除去する。
  特に、冬の落葉期に見つけやすく防除適期である

【薬剤による防除】

・カイガラムシに、直接散布し防除する。
 適用薬剤である、カイガラムシエアゾールを丁寧に散布する。
 この剤は、カイガラの中によく浸透し、卓効を示す。

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