バラの病害虫対策
4 クロケシツブチョッキリ 参考資料 質疑応答
<クロケシツブチョッキリ>
①発生のサイン
・蕾(つぼみ)の首が垂れている。
・新芽が茶色に枯れている。
②発生時期
4〜8月
③被害
・蕾が次々に加害される。
・蕾、新芽に穴を開けて
茎に穴を開けて導管を切る事により花をしおれさす
多発すると全ての花が咲かなくなることもある
・被害を受けた部分が切れて地面に落下する。
・落下した蕾、新芽の中で、幼虫が育ち、地中で蛹になる。
ゾウムシが発生したら、落下した蕾、新芽は必ず取り除く。
④効果的な防除方法
【栽培管理】
・バラゾウムシを補殺する。
成虫を見つけ次第退治する。
・被害部分、地面に落ちた蕾、新芽を処分する。
・白い紙を寄生箇所の下に挿し入れて、枝を揺り動かし、落下する
ゾウムシを処分する。
また、軍手を差し伸べるとその上にゾウムシが落ちて来て、
もがき、捕まえやすい。
【薬剤による防除】
・持続効果のある薬剤
ベニカXファインファインスプレー、ベニカR乳剤の散布。
オルトランDXを株元に散布する。
<参考資料>
「写真でみつける病害虫対策ブック」(NHK出版)
<質疑応答>
Q1.病気の薬剤効果はどのようにして判断するのか?
発病した葉に薬剤を散布すると、薬剤がバラの中に入り治療効果を示すが、
黒い斑点のような症状は残る、この斑点が広がって来ない事が薬剤効果です。
それ故、病気には予防処理が基本です。
Q2.根頭癌腫病の処置方法
治療薬剤はないので、感染したバラの中の病原菌を完治さすことは出来ない。
植え付け前なら生物農薬のバクテローズという薬剤がある。
癌腫病のコブが出来ても株がすぐに死ぬわけではない。このコブを取り除くハサミ、ナイフ等から感染するので、使用したハサミ、ナイフは熱処理などで、除菌する必要がある。
Q3.気温が高い時に薬剤散布をすると薬害がでるのか?
高温で紫外線量が多い時に薬剤散布すると薬害がでる可能性がある。
夏は、特に日中の薬剤散布は避け、朝のうちに散布するのが望ましい。