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5-3-10 ランデヴー(Rendez-vous)

ランデヴーはアメリカ・バラ協会刊行の世界バラ百科事典によりますと、1981年(本校バラ園の案内には1987年)にフランスのL.メイアン作出とあり、続いて1953年にDay of Triumphという名前でフランソワ・メイアン作出と書かれています。

交配の種子親はフランソワ・メイアンの作出した有名なピース(5-3-2参照)で、その関係で園内ではピースのすぐ近くに植えられているのかもしれません。

ある時ランデヴーに花の形、色、香りのすべてがそっくりの品種が園内にあったような気がして探したところ、それはイヴ・ピアジェでした。

もしかしたらランデヴーとイヴ・ピアジェも、ミスター・リンカーン(5-3-8参照)とパパ・メイアン(4②参照)のように全く同じ交配親なのではないかと調べてみましたがそれは違っていました。


イヴ・ピアジェは1985年にフランソワ・メイアンの奥さんでやはり育種家のマリー・ルイーズ(Marie-Louise)が作出したもので、種子親にピースが1/4入っていました。

ランデヴーを作出したL.メイアンを更に調べてみますと、L.とはロワゼット(Loisette)のことで、マリー・ルイーズ(Marie-Louise)は普段はロワゼットと呼ばれていた、という資料が見つかりました。

結局、ランデヴーもイヴ・ピアジェも同一人物が作出したバラだったのです。

香りはランデヴーもイヴ・ピアジェもトップに華やかなフルーティーの香りのあるダマスク・モダンの香りがしますが、ランデヴーのフルーティーさの中にはグリーン・アップルのような爽やかさを感じます。

蛇足になりますが、園内のマリア・カラス、ジャルダン・ド・バガテル、テキーラもマリー・ルイーズ作出のバラです。

セシル・ブルンネ.png
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