都立園芸高校のバラ園ができるまで
〜鈴木省三記念バラ園 造成の記録〜
4 植樹
<植え付けの打ち合わせ>
土留めが完成すると、バラ苗の植え付けの打ち合わせが始まります。鈴木先生を交えて、学校側と植栽の段取りが決められました。
<植栽位置決め>
バラの植栽位置に棒が立てられ、植え付け位置が決まっていきます。
<バラ苗の植え穴掘り>
植栽位置が決まると、その場所に植え穴を掘り、肥料を入れていきます。
<植樹式の日を迎えて>
平成2年(1990年)4月14日、いよいよ植樹式の日を迎えました。記念の植え付けに先立ち、鈴木先生から挨拶をいただきました。印象に残ったことばは、「やがて、海外からもこのバラ園を訪れることでしょう」と挨拶されたことです。
一同は、そんなに価値のあるバラ園なのかと驚きました。
20年たって、ようやくその真意がわかりました。鈴木先生と交流が深かったメイアン、ハークネス、マグレディーといった世界の名だたる超一流の有名な育種家たちが、来日の折に、必ずこのバラ園を訪れる日が来ることを予言した言葉だったのです。
<記念植樹>
記念植樹は、鈴木先生の他に、バラ園造成に奔走してくださった「東園いちょう会」を代表して、会長の栗原氏、学校を代表して、教頭の石井先生のお三方で行われました。当日はどんよりと曇った日でしたが、植樹にはちょうど良い天候でした。
<みんなでバラの成長を願って>
記念植樹の後、みんなでバラ苗の順調な成長を願って、植樹した苗に一人ずつ水を与えました。
記念植樹を終えると、みんなで力を合わせて植樹が始まりました。30年先のバラ園を見越して、みんなで植樹しましょうと呼びかけたところ、普通科の教員もかけつけて、みんなで植樹しました。
生徒たちはきっと、25年経った今日でも、自分が植えた苗を覚えていることでしょう。
<植栽したバラ園>
あっという間にバラ苗の植栽が終わりました。あとはすくすくと生育してくれることを願うだけです。