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東京都立園芸高等学校「バラ園協議会」設立記念

バラ園芸フォーラム

2015.5.9(土) 13:30-17:00

​東京都立園芸高等学校 講堂

第1部 設立記念講演(13:30-15:00)

 講師:上田善弘先生(岐阜県立国際園芸アカデミー学長)
 演題:「バラ好きに贈る、世界のバラ事情」

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バラは世界中で植えられ、切花としても必ず花店で売られている、誰もが知っている花です。

 

洗練された形、幅広い花色、多様な香りと、どれをとっても花の女王にふさわしいものです。

 

このようなバラがどのように人類の歴史のなかで発達してきたかを紹介し、そのなかでバラという植物の特徴、人との関わり、品種改良などについてふれます。

 

バラはもともとそのすばらしい香りが注目され、香料用や香りの成分を通した精神的な効用(薬用)を目的に栽培が始まりました。

その後、花の美しさに惹かれ、人類はバラを観賞花卉として改良を重ねてきました。

その過程でバラは人の往来とともに世界を駆け巡りました。

そのような多彩なバラをご覧になっていただくとともに、最近の新たなバラ育種、さらには産業としての切花バラ生産と流通の現状についても紹介します。

 

また、皆さんが訪ねるバラ園として、どんなバラ園が国内外にあるのか、知っていただくべく代表的なものを見ていただきます。

そのなかで故鈴木省三氏に由来するバラ園では彼の功績がちゃんと継承されていることも紹介します。

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プロフィール:千葉大学園芸学部助教授、

       同大学環境健康フィールド科学センター助教授を経て、現職。
       岐阜国際ローズコンテスト審査委員長、英国王立園芸協会日本支部理事などを歴任。

第1部 「バラ園協議会」設立記念シンポジウム

 

 理想のバラ園を描いて -園芸高校のバラ園にかける思い-

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<シンポジスト紹介(敬称略)>

上田善弘(岐阜県立国際園芸アカデミー学長)

 故鈴木省三氏は日本のバラ育種の草創者の一人で、最も傑出したバラ育種家でした。 生涯で育成した品種数は129で、そのうち多くの品種が国際的なバラの新品種コンク ールで受賞しています。一育種家としてだけでなく、日本のバラ文化の普及や植物 育種の振興を図るため、育成者の権利を保護するための法律(種苗法)の成立にも 奔走しています。このような偉大な卒業生の想いのつまったバラ園を通し、彼の業績を継承するとともに、教育への利用を図っていただきたいと思います。

野村和子(NPO法人 バラ文化研究所理事)

 当校卒業生であるバラ育種家の鈴木省三氏が母校にバラを寄贈し、卒業生とともに植栽したのは野生種からオールドローズ、そしてモダンローズにいたるまでの改 良の歴史を辿ることができるバラの数々でした。今、野生種とオールドローズは大切に保存し後世に遺すべき遺産としてヘリテージローズと言われます。その重要性を早くから認識し原点に戻っての育種をと感化が得ていた鈴木氏の夢を引き継ぐ人材を育てる場になることを願っています。

田中桃三(東京都立園芸高等学校 東園いちょう会副会長)
 このバラ園は、本校を卒業された故鈴木省三先生のバラ苗寄贈によって開園したものですが、その開園当初の資金集めや工事の苦労話やエピソードを紹介します。また本バラ園の特色である種類構成について当初の状況の説明と今後の保存の方向について考えたいと思います。
 コンパクトで生徒さんたちや近隣のみなさんに親しまれるバラ園であり、存在価値のあるバラ園にするにはどのように保存すべきかを話し合いたいと思います。

殿岡知子(東京都立園芸高等学校 バラ園「緑のボランティア」代表)

 園芸高校のバラ園ボランティアは、この4月から三期生が新しく加わり、現在約30 名です。一年目は生徒さんと一緒に週一回月曜日に授業を受けてバラ栽培の基本を 学び、二年目からはその日の手順を伺ってからバラ園で作業をします。バラ園は野生種、原種、オールドローズ、現代バラと多彩なコレクションを持っており、故鈴木省三氏が後輩の教育を考えて選ばれた貴重なものです。この貴重なバラ園を園芸高校の高橋先生のご指導の下、管理維持していくお手伝いが出来ればと思っております。

德田安伸(東京都立園芸高等学校長)

 バラ園協議会発足を記念して、本校バラ園に名称をつけることにしました。名付 けて「鈴木省三記念バラ園」です。バラ園の愛称は、鈴木先生の「Mr. Rose」にち なんで「Mr. Rose’s Garden」というのはどうでしょうか。
 本校バラ園は、綺麗さとか、広さとかを競うのではなく、あくまでも「とどろき ばらえん」での鈴木省三先生と晴世夫人の努力、そして先生が「京成バラ園」で所長として作出されたバラ育種の系譜を体験的に学ぶ「園芸教育バラ園」として整備して、後世につないでいきたいと考えています。

渋井千秋(東京都立園芸高等学校 PTA会長)

 素敵なバラ園の維持管理に感謝し、保護者会としても支援していきたいと考えてお ります。一つ目は、在校生・卒業生の保護者を対象に、バラ園の近況等を情報発信 することで関心を高めて頂き、お手伝い頂ける方を招集致します。二つ目は、理想 ではありますが、生徒・関係者の皆さんが一緒に語らえる場としてのイベント開催 や「バラ園公開」、秋の「園芸展」で保護者会とコラボした企画を立案することで、 これまで以上に人々が集まり、笑顔が絶えない楽しいバラ園にしてゆきたいと思います。

石神真理(東京都立園芸高等学校生徒 バラ園プロジェクト部長)

 私たち「バラ園プロジェクト」の活動は、主にバラ園の手入れをしています。本校 のバラ園は、5月と10月に色とりどりの素敵なバラが咲きます。このバラ園をより良 くするために「バラ園プロジェクト」は活動しています。私の考える理想のバラ園 とは、皆さんの協力を得て、いつも手入れを怠らず、日々の手入れを積み重ね、や がてきれいなバラを咲かせることと、バラが咲かない時期でもバラ園がきれいに見 える工夫をし、「バラ園公開」の時に来て下さった皆様がくつろげるようなバラ園 にすることです。そのためには、多くの人々が来て下さるようなバラの知識も必要です。そして、いつか本校のバラ園が多くの方々に知られ、誰からも愛されるバラ園になってくれることを願っています。

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